月別アーカイブ: 11月 2012

埋木(うめき)のある改築

リフォームの際に、壁などを解体・撤去していくと、壁の下地のための貫(ぬき)穴とか、鴨居が取り付いていた目地の穴(ほぞ穴)などが柱に残ったりします。この傷穴を処理する場合に、傷穴の形をそのままにして同じ形の木材をあてがって埋木を行います。目的によって手法を変えるそうなのですが、知恵と経験やセンスが必要で、大変奥が深いようです。平準化されて誰でも加工できるようにすることでコスト削減とはなりますが、センスが問われる仕事というのもまた素敵ですね。

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木を扱う仕事、クスノキ

今年もはや立冬、関東でも濃霧注意報が出されました。今年は楠に縁のあった年で、春に雪害のため伐採をしたのが大楠ならば秋に嫁入り支度をしているのがこの楠材です。クスノキ科は日本の照葉樹林の代表的な樹種のひとつで種類もたくさんあります。仏像彫刻や和船の材料、防虫剤、シナモンやアボカドなどにも分類がされるほど人の暮らしと係りの深い植物です。楠材は乾燥に必要な期間も長く、良い材料は希少なのであまり出回ることが多くはないのですが、この材料は20~30年にわたって乾燥させたものだそうです。例えば、子供が生まれた時に仕入れた材料が使われるのは、その子供が成人してようやく社会での立ち位置が定まってきたくらいだということを想像してみてください。木を扱う仕事は、そんな時間感覚を教えてくれるのです。

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